【妊娠】赤ちゃんの大事なサイン胎動について
妊娠中期になると、徐々に多くの妊婦さんが赤ちゃんの胎動(胎児が子宮内で動くこと)を感じるようになります。
妊娠初期はつわりなどの体調不良もあるため、妊娠にポジティブな気持ちになれずに不安に感じる方も多いです。
体調が少し落ち着きお腹の膨らみや胎動を感じるようになってくると、だんだんと赤ちゃんがお腹にいる実感がわいてくるかもしれませんね。
胎動は、妊婦さん自身が赤ちゃんの様子を感じられる大切なサインです。
ここでは、胎動を感じる時期や、胎動の変化に対する注意点についてお伝えしていきます!
胎動を感じる時期
胎動とは、赤ちゃんが子宮内で動くことを指します。胎動を初めて感じる時期は、一般的には約16〜22週頃と言われていますが、妊婦さん自身の体型や、胎盤の付着している位置(おへそ側にあるか、背中側にあるか)などによっては、赤ちゃんがある程度大きくなるまでわかりづらいという場合もあります。
また、胎動を感じたことのない初産婦さんに比べて、経産婦さんの方が胎動を感じる(気付く)のが早いと言われます。
赤ちゃんが小さいうちは胎動自体も小さいので、仕事や家事など、動いていると気が付かないかもしれません。
そのため、就寝前など安静にしている時に感じる方が多いです。
ゴロゴロという腸の動き、お腹が「ぽこん」「ぴくっ」など小さく動いた、お腹の中に小さな魚がいる感じ、など感じ方や表現は人それぞれです。
そろそろ胎動がわかるかも?という時期の妊婦さんは、リラックスした状態でお腹に手を当てて、赤ちゃんの胎動に意識を向けてみてください。
かわいい胎動で赤ちゃんが応えてくれるかもしれませんよ。
胎動が大切な理由
健診で順調と言われていても、妊娠中は急に体調が変化したり、赤ちゃんに心配なサインが見つかることもあります。
「胎動がある=異常がない」ということではありませんが、「胎動が少ない・ない=赤ちゃんが元気がない可能性がある」ということは覚えておいてください。
妊娠中の出血や腹痛などと同様に「胎動が少ない・ない」ということも、大切な異常のサインなのです。
そうはいっても、胎動が少ないってどういうこと? 胎動がしっかりあるって何? 普通はどのくらいなの?などさまざまな疑問を感じると思います。
「どれだけ胎動が減少すれば胎児が危険な状態なのか」ということは、明確に示されてはいません。
そのため、妊娠期間中は胎動を意識しながら過ごし、赤ちゃんを気にかける時間を持つことが大切です。
基本的に胎動は妊婦さん自身の自覚なので、「いつも通りかどうか」が一つの目安、受診のきっかけになるのです。
胎動を感じ始めた頃は、胎動自体が小さいため、頻度もそれほど多く感じない(気がつかない)のは自然なことです。
胎動がしっかりわかるようになってからは、胎動の頻度や感覚(強さや感じ方)を意識してみてください。
また心配な時は、安静にしてしばらくお腹を触るなどして、胎動の様子を確認するようにしてください。
赤ちゃんの睡眠サイクル
赤ちゃんは、20〜40分毎のサイクルで「起きる/眠る」を繰り返しています。
赤ちゃんが眠っている時は、胎動は落ち着いていることが多いです。しばらくお腹を触っていても赤ちゃんの反応がわからない時は、横になって寝返りを打ったり、お腹を少し揺らしてみると赤ちゃんが起きて反応を返してくれることがあります。
その上で赤ちゃんが動いていない、いつもと違う、という感覚があれば、異常のサインの可能性もあるので、産院に連絡をしましょう。
エコーや胎児心拍数モニタリングなどの検査を用いて、赤ちゃんの様子を確認することができますよ。
胎動カウントとは
胎動を確認する方法のひとつとして、妊婦さん自身が赤ちゃんの胎動の回数と時間を計測する、「胎動カウント」があります。
産院によっては、一定の週数以降(妊娠28週〜34週頃が一般的)にカウント表を用いた胎動カウントを実施している施設もあります。
しかし実際のところ、胎動カウントの実施が赤ちゃんの命を守るのに有効かどうかは医学的には証明されていません。
あくまで妊婦さん自身の一つのセルフチェックの方法・目安として参考にしてみてください。
(※胎動カウントと死産率の関連性は意見が分かれています。)
以下に、最も一般的な「10カウント法」を示します。
10カウント法は、赤ちゃんが10回動くまでの時間を計測する方法です。
入浴後や就寝前など、リラックスしているときに行いましょう!
- 横になる、または座って行う
- 赤ちゃんが動き始めたら、10回動くまでにかかった時間を測る
- 10回動くまでに30分以上かかるなら、再チェック
- 1時間以上かかるようなら病院へ連絡
※しゃっくりなど弱いものは含まない
最近では妊婦さん向けの専用のアプリなどもあります。
継続的に実施することで「いつもの赤ちゃんの様子」を知ることができ、赤ちゃんと向き合う時間を持つことができる
受診した際に医療者に提示することができる、などのメリットが挙げられます。
日々の赤ちゃんとのコミュニケーションの時間として取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
また、インターネットや雑誌、本の中には、いまだに「臨月になると胎動が減る・少なくなる」などと書いてあるものがあります。
出産が近づいても胎動が減る・なくなることはありません。
これはとても大切なことなので、パートナーや家族とも共有してくださいね。
胎動に意識を向けて確認をしても、胎動が少ない・弱い・いつもと違うなどと感じるときは、迷わずに産院へ連絡して、赤ちゃんの様子を確認してもらってください。
胎動は、赤ちゃんの様子を感じられる大切なサインです。
ポコポコと赤ちゃんが動くと「今日も元気だな」「早く会いたいな」と温かい気持ちになりますよね。
日々胎動に意識を向けていると、胎動の強く感じる場所、活発な時間、赤ちゃんのポジションの変化など、いろいろな気づきもあります。
パートナーも、妊婦さんと一緒にお腹に手を当てて、赤ちゃんに話しかけながら胎動を感じる時間をつくってみてください。自然と会話も生まれて、家族の大切な時間になるのではないでしょうか。
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