妊婦のこと

【正期産】いよいよ出産?!産院に連絡するタイミング

臨月に入ると、早く赤ちゃんに会いたいという楽しみな気持ちの反面、「いつ陣痛がくるんだろう」、「1人の時に何かあったらどうしよう」、「どうなったら病院に行けばいいのかな」という不安な気持ちが大きくなります。

ここでは、出産が近くなったときの産院に連絡するタイミングについてお伝えします。

パートナーとも共有して、出産の際に落ち着いて対応できるようにシミュレーションしておきましょう!

産院に連絡する4つのタイミング

①陣痛が来たとき

②破水した(かもしれない)とき

③出血が多いとき

④胎動が少ないとき

1つずつ詳しく見ていきましょう!

陣痛が来たとき

陣痛とは「10分以内、または1時間に6回以上の痛みを伴う規則的な子宮収縮」のことです。

臨月になると一般的に前駆陣痛と呼ばれている、陣痛の練習のようなお腹の張りを自覚する方が増えます。

前駆陣痛と陣痛の始まりの見極めはとても難しいです。まず「陣痛かも?」と思うお腹の張りや痛みを感じたら、前駆陣痛との見極めをすることが大切です。

以下に前駆陣痛の特徴を挙げます。

  • 間隔や痛みが不規則である
  • しばらく様子をみていると無くなってしまう
  • 痛みがない、または弱い
  • 陣痛間隔が10分以上あく場合

陣痛が始まったかも…と思ったら、まずは1〜2時間様子をみて、前駆陣痛ではないか考えてみましょう。

「痛みがあるときとないときがあるな」、「時々20分くらい間があくな」というときは、まだ前駆陣痛である可能性が高いです。

陣痛がある程度規則的で、毎回痛みを伴うようになるまで様子をみてもよい段階です。

ただし、産院と自宅との距離が離れている、妊娠高血圧症候群などのリスクがある、経産婦など分娩進行が早いことが予測される場合、医師の指示がある場合などはこの限りではありません。

ご自身の産院へ向かうタイミングについては、事前に産院のスタッフとすり合わせをしておくと安心ですね。

破水した(かもしれない)とき

「出産のはじまり=陣痛」とイメージする人が多いと思いますが、実は、出産が陣痛ではなく破水からはじまった、という人は全体の約3割ほどいます。

破水とは、赤ちゃんを包んでいる膜が破れて羊水が外に流れ出ることをいいます。

破水にはバシャっと多量の羊水が流れ出る場合と、ちょろちょろと少量の羊水が流れ出る場合があります。

特に少量の羊水が流れ出る場合では、尿漏れやおりものと区別がつかず気が付かないこともあります。トイレのたびに下着が濡れていたり、断続的に水っぽいおりものが続く場合は破水の可能性が高いです。

破水をすると、子宮の中と外の世界がつながるため、時間経過とともに子宮の中や赤ちゃんに感染のリスクが高まります。破水の可能性がある場合は、産院を受診し破水かどうかのチェックを受けることが必要です。受診後に破水が確定したら、赤ちゃんの状態を確認し、必要時は抗生物質の投与が行われます。

「もし受診して破水じゃなかったら恥ずかしい…」と感じる妊婦さんもいるようですが、受診せず破水をそのままにしてしまうことの方が心配です。

そのため、破水したかも?と感じたら自己判断はせず、産院へ連絡してくださいね。

出血が多いとき

出産が近づくと「おしるし」や「産徴」と呼ばれる性器出血が起こることは珍しくありません

茶色・褐色・ピンク・赤など、色はその時々で異なりますが、量はナプキンに少量(スプーン1杯程度)、トイレの際に付着する程度など、生理の多い日を超える(多量)ことはあまりありません。

ここで連絡の必要がある異常な出血は、さらさらとした多い出血です。多量の定義は難しいですが、一つの目安として、生理の多い日を超えるような出血、トイレでポタポタと流れるような出血、と思っていただけるとよいです。

多量の出血をする妊娠中の異常には、常位胎盤早期剥離、前置胎盤など、早急に対応しなくては母子の命に関わる重大なものがあります。お腹の持続的な張りや痛みとともに多量の出血がある場合は、特に危険です。すぐに産院へ連絡し、受診するようにしてください

胎動が少ないとき

胎動に関する情報は、本や雑誌・インターネットなどたくさんありますが、いまだに「臨月になると胎動が減る」、「出産が近づくと胎動が少なくなる」と書いてあるものがあります。

出産が近づいても胎動が減る・なくなることはありません

胎動は、お母さんが感じられる赤ちゃんが元気かどうかの大切なサインです。少なくなる・なくなる ということは、赤ちゃんの元気がない可能性があります。

赤ちゃんは通常、20〜40分くらいごとに、寝る→起きる のサイクルを繰り返しています。

赤ちゃんが寝ているのかもしれないときは、横になって寝返りを打つ・お腹をゆするなどすると赤ちゃんが起きてくることもあります。お腹に手を当てて胎動を気にしてみてください。そのように胎動に意識を向けてみても、胎動が少ない・弱い・いつもと違う、と感じるときは、躊躇わずに産院へ連絡して赤ちゃんの様子を確認してもらってくださいね。


妊婦健診で臨月の妊婦さんから「いつ頃うまれそうですか?」と聞かれることはよくあります。

出産が近づくにつれ、楽しみと不安で複雑な気持ちになりますよね。

出産はどのような形ではじまるのか、誰にもわかりません。

だからこそ、夫婦でよく話し合い、情報共有をして、いざという時に適切に対応できるよう準備をすることが大切です。

今回お伝えした4つのタイミング以外でも、産院への連絡を迷うことがあるかもしれません。不安で心配なときは産院に連絡していいのです。

状況にあわせて対応してもらえますので安心してくださいね。

 

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